もうお手にとっていただけたでしょうか?
昨日発売されたrockin'on12月号。
表紙巻頭特集は「2000年代以降 究極のモダン・ポップ100曲」です。
表紙にずらっと並んだジャケ写を見ただけでわかっていただけるかもしれません。手前味噌ですみませんが、「究極の」と銘打ったとおり、最強のプレイリストとしても読んでもらえる特集になったと思います。
なぜこの号を作りたかったかというと、2016年の今、ポップ・スターがアーティストとして評価されるのが当たり前になり、それは、本当に幸福なことだと思ったからです。
ポップ・スター達自らが目指す理想像と、大衆が彼ら/彼女たちに求める理想像が限りなく一致する、きわめてヘルシーな時代がやってきて久しいと実感したからです。(もちろん、メガ・ポップ・スターは、そのファンベースが巨大なだけに例外もありますが)
特にビヨンセの『レモネード』とジャスティン・ビーバーの『パーパス』がリリースされた2016年は、そのことを象徴する年だと思いました。
そして、聴き手側も、もはやインディだろうがメインストリームだろうが、ロックだろうがポップだろうが、エレクトロニックだろうがヒップホップだろうが、どれだけ売れていようがいまいが、人が格好いいと言おうが言うまいが、「好きな曲を聴けばいいじゃん」という、究極に吹っ切れた2016年という自由な時代を楽しんでいる、そんな高揚感が今の音楽シーンにはあると思います。
「モダン・ポップ」って何???と思われた方。
「2000年代よりも前からモダン・ポップって、あったんじゃないの?」と思われた方。
表紙に並んだアルバムのジャケット写真を見て、「これがポップなの?」と思われた方。
そして、もちろん、逆にこの色とりどりのアートワークに心が躍った方。
そんな、すべての方に向けて作りました。