ニルヴァーナ『イン・ユーテロ』の傷とデイヴ・グロールの誓い

ニルヴァーナ『イン・ユーテロ』の傷とデイヴ・グロールの誓い

おかげさまで大好評発売中をいただいている、ザ・ストライプス表紙ロッキング・オン11月号。

これからいくつか読みどころを紹介していきたいと思います。

まずはニルヴァーナ。10月9日に、『イン・ユーテロ』20周年記念・スーパーデラックス・エディションが発売される。伝説の『ライヴ&ラウド』をはじめ、豪華ブックレット等が収められているのがスーパーデラックス・エディションの魅力。そして、これは通常盤にも収められているが、 リリース当時不採用になった”ハート・シェイプト・ボックス”、”オール・アポロジーズ”のスティーヴ・アルビニ・ミックスを聴くことができるし、デイヴ・グロールのキャリア初デモ音源、そして「最後の未発表曲」”フォーガットン・チューン”も収められているのだ。


rockin'on11月号のインタビューではデイヴとクリスに登場してもらった。クリス・ノヴォゼリックは、「オリジナルは押さえつけるようなサウンドだったから、解放して息をするスペースを作りたかった」と、リマスター盤で目指したことを話している。


デイヴ・グロールは、結果的にカートの死に繋がってしまった『イン・ユーテロ』のカオスと闇を打ち明けながら、デイヴ本人は当時、すごく幸せだったことを振り返っている。そして、カートが亡くなったときの事も振り返っている。なぜ、デイヴ・グロールは今もなお闘い続けているのか、「業」のようなものを感じずにはいられないし、それがポジティヴなパワーになっていることの素晴らしさを感じずにはいられないのだ。
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