いよいよ明日からに迫ってきました！　ザ・ストライプス、来日ツアー。もうrockin'on11月号のインタビューは読みましたか？
未だ10代なかばなのにリズム&ブルースを血肉としている彼ら。「レトロ」という言葉がまだ彼らに対して使われているのをよく目にするけど、自分が10代の頃を思い出してみると……以前『V.I.R.』で話したように、いつだって若者がリアルタイムではないバンドに入れ込むというのは珍しくないことなのだ。それが彼らの場合、たまたまリズム&ブルースだったに過ぎない。でも、たかがリズム&ブルースなのではない。彼らの原初的なエネルギーを託すためには、リズム&ブルースでなくちゃいけないのだ。

このことについてジョシュががつんと今月号のインタビューで言っているのは、
「『完全にオリジナルじゃないと価値がない』なんて、今の世の中、真にオリジナルなものなんて存在しないよ。そんなこと言い出したら、あらゆるバンドやミュージシャンに当てはまる話なわけでしょ？」ということ。

そして、あっけらかんとしている彼ららしいというか、若者ならではだなと思うのが、エヴァンの「見たいと思えばアークティック・モンキーズの映像も観られるし、一方でローリング・ストーンズの62年あたりの映像にもアクセスできる」という発言。

アークティック・モンキーズもストーンズも同列で吸収できてしまえる世代がストライプスであり、彼らのライブがその何よりの証。しかもまだまだ成長過程なわけなので、一回一回が必見なのは当然だ。