スチャダラパーの悪夢


週末に観ようと楽しみにしていたやつ、その2。


『スチャダラパーの悪夢』
NFBD27197 11月25日リリース
TEARBRIDGE PRODUCTION/AVEX ENTERTAINMENT
¥3,990


最新アルバム『11』のリリース・ツアーの密着ドキュメント。
の、カメラが常に入っているにもかかわらず、ツアー開始前からメンバー間の雲行きが怪しくなり、そしてそれはツアーが進むにつれてどんどんシリアスになり、スチャダラパーが存続の危機に瀕していく……

みたいな作品。

これ、すごい。
何がすごいって、要は、

「ツアーがあって、それに密着カメラを入れて、ドキュメンタリー作品を撮る」

のではなく、

「ドキュメンタリー作品を撮るために、本当のツアーを使っている」

みたいに、主客転倒してしまっているところなのです。


そうすると、どうなるか。
ツアーで行く先々、リハや楽屋や打ち上げの居酒屋などなどで、
えーと、なんというか、つまり、「ただ撮っている」
「ただ撮られている」だけでは、すまなくなるのです。

すっげえ大変だったと思う。労力も、アイディアも。
これ、撮る方も撮られるほうも、よくやったなあと思う。
だから、やたら生々しくて、リアルなことになっています。
かなり前代未聞。おもしろい。


制作は、スチャダラの友人である映像ディレクター、岡宗秀吾と、
「週刊真木よう子」「湯けむりスナイパー」等の深夜ドラマや、
「美しい男性!」など松尾スズキ関係の仕事や、
フラワーカンパニーズなどのPVを手がける大根仁。

なお、ライブの映像は、当サイトのライブのコーナーでもレポートした、
6月17日の赤坂BLITZが中心です。