来週、2月10日リリースです。
アナログフィッシュ 「ライフ ゴーズ オン」
PECF-3004 P-VINE RECORDS
2008年3月に脱退したドラマー斉藤州一郎が
再加入して、3人に戻ってから初のニュー・アルバム。
僕は基本的に、6年だか7年だか前にこのバンドを
知って以来、新しいアルバムが出るたびに
「今回は今いち」とか「今度はまあまあだな」ということがなくて、
毎度「これめちゃくちゃいい!」としか思ったことがないので、
このアルバムがすっごくいい!
とか言ってもあんまり信憑性ないかもしれませんが、
でもなんか、これまでと違う感じがする。
何が違うのかというと、「おんなじである」ということだ。
何それ。というのは、昨年12月5日の当サイトの
ライブレポにも書いたが
(これです→ http://ro69.jp/live/detail/28308 )、
自分たちがやりたいことのコアな部分が、
これまでに比べ、より明確になった作品である、ということだ。
そこを、そこだけを、そこばっかりを、しつこく、濃く、
執拗に、そしてまっすぐに、打ち出している作品である、ということだ。
だからどの曲もやたら強く伝わるし、
やたら遠くまで届きそうな作品になっている。
いい曲ばっかり。印象の強い曲ばっかり。
そういうアルバムです。
下岡晃の歌うタイトル・チューン「Life goes on」、
もうライブでさんざん聴いた。
「sayonara 90's」にも、「LIving in the City」にも似ている。
特に、前者とは、もうほとんどおんなじと言っていいくらいだ。
なのに、どえらくすばらしい。
ということは、これ以上強いものはないということだと思う。
「この世界」でも「この世」でも、「現代」でも「現実」でもいいが、
とにかく、今自分がいるここで、今自分が少しでも
ましに生き抜くための、武器。英知。センス。
アナログフィッシュの音楽とはそういうものだと思う。
聴いていると、能天気に明るくなることも、
気楽になることも許してくれないが、覚悟が定まるというか、
「よおし!」みたいな、ひきしまった気持ちになります。
ひとりでも多くの人に届いてほしいと思う。