andymori、後藤大樹の脱退について

andymori、後藤大樹の脱退について

昨日、2回ほど、このブログでくだらないことを書いて(あ、いや、THE BAWDIESが
くだらないわけではないですよ)、気をまぎらわせようとしたものの、
やっぱり頭から離れないので、何か書いてみることにしました。
一昨日の9月25日、andymoriの日比谷野音ワンマンのアンコールで発表された、
ドラム後藤大樹の脱退の件です。


まず。悲しいとか、残念だとか、なんとかならなかったのか、とか、
そういう感情をいったん置いて、なるべく客観的に、
つとめて冷静にこの脱退を見て、真っ先に思うのが、

「もったいない」

という気持ちだ。
というのは、きっと僕だけではないと思う。
言うまでもないが、andymoriは今、まさに「破竹の勢い」という
言葉で表現されるのがぴったりの状況なので。
このキャリアで、もう日比谷野音を売り切り、3000人以上(いたと思う)を
集めてしまう、というのは、現在、若手でもっとも勢いのあるバンド、と言っていい。

そんな時であるにもかかわらず、なんで脱退なのか。
逆に、じゃあ、「破竹の勢いの時なのに脱退」する時、
通常ならどんな理由があるのかを、考えてみます。


1.プレイヤーとして、技術的に難がある。

2.やる気がない。あっても、他のメンバーと足並みが揃うほどではない。
つまり、バンドというもの、音楽というものに対するスタンスが、他のメンバーと違う。

3.プレイヤーとしては問題ないが、人として問題がある。
 ものを盗むとか、暴力をふるうとか、ライブをすっぽかすとか。

4.外からはそう見えていないけど、実は音楽的に煮詰まっていて、
 次に何をやっていいかわからなくなっていた。

これ以外にもいろいろあるだろうけど、とりあえず、
今、私が考えついたのは、こんなところです。

どうでしょう。どれもあてはまらないでしょう。
いや、僕はこのバンドの内情について全然詳しくないし、
メンバーとも面識ないに等しいが(挨拶したことがある程度)、
2も3も、まず、ありえないと思う。
というか、あったら、もっと全然前に、脱退という結論が出ていたと思う。

かといって、1のわけないのは、誰の目にも耳にも明らかだ。
4も違う。新曲ばんばんやってたし。

あと、やらしいことを言うと、後藤大樹本人としても、今やめるのは、
明らかに、おいしくないと思う。
単純に「人気上昇中のバンドをやめる」という意味で。
それこそ、今後の生活とか収入とかにもかかわってくるし。

で、バンドが、この脱退によって、「やれやれ、これですっきりした、
さあここから全開でいくぞ」みたいな、明るい気持ちになっているかと
いうと、そんなわけないと思う。
真剣に、困ると思う。というか、もう困っていると思う。
彼のドラムって、「うまい」よりも「よい」「個性強烈」タイプのそれであって、
代わりにうまい人を連れてくればいいのかというと、そんなことないし。
かといって、別の「よい」ドラマーを連れてきても、
まったくノリは変わってしまうし。

1~4が、ことごとく、あてはまらない。
で、やめたことによって、やめたほうも、やめられたほうも、得しない。
つまり、やめても、誰にも、何にも、いいことがない。
ということは、どういうことかというと、
「それでもやめることを選んだ」ということだ。

という意味で、これ、しょうがないことなんだと思う。
もちろん、残念だし、悲しいし、業界ずれしたおっさんとしては
「もったいねえ!」と、強く思うけど。

でもまあ、もったいないとかもったいなくないとか、そんな基準で
音楽やってねえよ、って話なんだろうな。

というふうな思考回路を経て、2日経った今、やっと、少し落ち着きつつあります、私。
内情は知らないし、だから納得できたわけではないけど、まあ、
納得できる脱退とか解散って、基本的に、ないもんだし。


ザ・ブルーハーツに対して、ファンや、関係者から、いろんな意見をもらう。
もっとこうしたほうがいいとか、私はこう考えるとか、もっとこうあるべきではないか、とか。
どれもブルーハーツのことが本当に好きで、真剣に考えて、
真剣に言ってくれているのはわかるんだ。
でも、誰よりも毎日、誰よりも長い時間を使って、誰よりも真剣にブルーハーツのことを
考えているのは、僕ら、ザ・ブルーハーツなんだ。

というようなことを、ブルーハーツ時代の(後期だったと思う)甲本ヒロトが
言っていたのを、よく憶えている。
で、こういう時、僕はいつも、ヒロトのこの言葉を思い出します。


後藤大樹在籍のandymori、「週末DINER」ツアーや、電話ズや
ART-SCHOOLのゲストなど、11月27日のラストまで、あと10本くらいライブあります。
詳しくはこちら。
http://andymori.com/top.html
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