昨夜、当RO69「特集」のコーナーに、本日リリースの東京事変のニュー・アルバム
『大発見』の全曲解説レビューをアップしました。
ぜひご覧ください。こちら。http://ro69.jp/feat/tokyojihen201106
このレビュー、私が書いたんですが、実は、いっぺん書き上げてから
読み直したら、ほぼ全曲でおんなじことを書いていました。
聴いて「うわ、なんじゃこりゃ」と、大変にびっくりする。
↓
そして「いやいや、でも、東京事変ってそもそもそういうバンドじゃん」と思い直す。
↓
しかし、「いや、そうなんだけど、でも、だとしても、やっぱり
これ、びっくりだわ」と判断し、そのことを書く。
という内容でした、どれも。
これはちょっとまずい、と思ってあちこち書き直したんだけど、
それでも何曲かは、そのままになってます。
ほかに書きようがなくて。
結成の段階から、もうあらゆる意味で、世に言われる
「ロック・バンド」というものとは違う。
「もうあらゆる意味で」というのは、バンドの成り立ちとか、
個々のメンバーのありかたとか、サウンド・プロダクの方法論とか、
曲構成とか、歌詞の書き方とか、バンド・サウンドという
概念そのものとか、そういうことなどです。
そのどれもが、既存の「ロック・バンドってこういうものだよね」
という前提に縛られていない。
というか、そもそも、そういうことがやりたくて、
「バンドって、そういうほうが、ほんとはもっとバンドじゃないのか?」
「バンドっていう音楽形態って、その前提をはずせば、
もっといろんなおもしろいことができるんじゃないか?」
と考えて、椎名林檎と亀田誠治は、
このバンドを作ったのではないか、と思いますが。
なので、そんなことは、このバンドが最初の作品をリリースした
2004年の段階でわかったことであって、つまり、
今になって驚くようなことではないのだ。
なのに、新しい作品を聴くたびに、まるで初めて聴いた時
みたいに、びっくりしてしまう。
というのが、つくづく、ありえないバンドだよなあ、と思います。
表紙巻頭号だった6月号に続き、明日発売のロッキング・オン・
ジャパン8月号、東京事変のアルバム・インタビューと、
ディスク・レビューの合評が載っています。
そちらもぜひお読みいただければと思います。
私も、まだ読んでいません。全曲解説を書く前に読むと、内容が
そっちにひっぱられると思ったので、読まずに書きました。
これから読みます。
詳しくはこちら。http://ro69.jp/product/magazine/6
写真は、今朝の朝日新聞に載っていた『大発見』の広告。
朝起きて、新聞を開いて、思わず「お!」と声が出ました。