きのこ帝国がすごくいい
2012.03.19 11:00
山崎ブログで名前が出てきたり、ジャパン編集部ブログでも
取り上げられていたり、3月末発売のジャパンで取材があったり、
そのほかでもあちこちで話題になっているきのこ帝国ですが、
確かにこのバンド、めちゃめちゃいいです。
ということが、5月9日リリース、7曲入りのデビュー・アルバム
『渦になる』を聴くと、よくわかります。
前情報で、「シューゲイザーな感じ」ときいてたんだけど、音源を
ちゃんと聴いて、断言したくなりました。
これ、シューゲイザーじゃありません。
シューゲイザー、こんなによくありません。
とか言うとシューゲイザー好きに殺されそうですが、「おまえに
シューゲイザーの何がわかる」とか言われそうですが、でも一応、
私、RIDEも、ペイル・セインツも、LUSHも、来日ライヴ、観ていたりします。
ただ、好きか嫌いかでいうと、それだけ聴いてたんだから
好きだったんだろうとは思うけど、正直に言うと、
全面的に、マンセーな感じで、好きではなかった。
好きなとこもイヤなとこもあった、というか。
あの、素人くさくて、やる気ない感じで、うつむいてギターを
ギャーッてやってればとりあえず形になる、みたいなところが、
イヤだったわけです。
RIDEはライヴもよかったけど、ペルセイとLUSHは、観て、
「一生懸命やれい!」と、言いたくなったりもしました。
という、「僕にとっての」ですが、「シューゲイザーのイヤなとこ」が、
ないのです。このバンド。
というか、シューゲイザー、このバンドの音楽的要素のほんの
一部というか、ひょっとしたらメンバーはシューゲイザーとか
全然知らずにやってて、たまたまその要素も入った音に
なったんじゃないか、と思わせるフシもある。
暗いけどまっ暗じゃない。ジャンクだけどぐしゃぐしゃじゃない。
透明だけど曇ってたりする。
で、歌詞も、メロディも、声も、サウンド・プロダクトも、
演奏も、全部いい。っていうの、かなり稀有だと思います。
先週金曜のライヴを観れなかったのが悔やまれる。
観たい。