ロック誕生 その2
2008.11.06 10:14
『ロック誕生』、続き。
この映画、1970年代初頭〜中盤くらいの、いわゆる「ニュー・ロック」というムーブメントを、当時のアーティストたちの貴重な映像&音源と、その当事者だった人々のインタビューでふり返るというもの。
めったに見られない映像がいっぱい入っていて資料的価値が高いし(村八分のライブとか)、冒頭と最後に「時代の語り部」的に登場する内田裕也の話も異様に興味深いし、あと、当時の映像に、なんというか、まだロックがラジカルで危険で異形なものだった頃の匂いがあるし。
と、見所はいろいろあったのですが、それ以上に強く感じたこと。
今年復活し、フジ・ロック・フェスのフィールド・オブ・ヘブンに出演したフラワー・トラヴェリン・バンド。
今年9月、くるり主催の『京都音博』に出演した細野晴臣。
同じく今年の夏、恵比寿リキッドルームにて、フジファブリックと対バンを行った四人囃子。
頭脳警察は、今年のROCK IN JAPAN FES.に出場。
昨年出場した遠藤賢司は、「遠藤賢司バンド」での出演だったけど、もうひとつ別にやっている「遠藤賢司とカレーライス」のメンバーは、ベース:グレートマエカワor曽我部バンドのケニー、ギター:フラカン竹安、ドラム:元くるりもっくん。
というようにですね。
この、35年くらい前の映像で、若き日の姿を見せているアーティストたちの多くが、現在も活動していると。
しかも、「ベテラン枠」みたいな席に収まるんじゃなく、このように、若手とがんがん交わりながらやっていると。
その事実のほうに、何かとても、考えさせられるものがあったのでした。