ツアーファイナルの渋谷クラブクアトロ。
セットリストを見ればわかるとおり、新旧のTHE NOVEMBERSを象徴する曲がズラリ。
外界から閉じた無菌室のような僕と君だけの世界から、大勢の他者がいる世界に飛び出し、またそこで自らの正しさを証明する戦いを挑んでいる今のTHE NOVEMBERS。
だが、その気高い佇まいと美しくささくれだった音の手触りは不変だし、年々純度を増している。
アンコールで、初期の“最近あなたの暮らしはどう”を演奏して、小林祐介は、
「まだまだやりたいことがあるし、やらなければいけないことがある。
80歳くらいになって、最近あなたの暮らしはどうって、孫に歌ってたい。もう孫の顔が見たい（笑）」
と言いつつ、集まったたくさんの観客に向かって、これからの未来へのメッセージを口にしていた。
良いファイナルだった。
終演後の小林祐介。
10周年おめでとうございます。
これからもTHE NOVEMBERSだからこそできる大胆で誠実な挑戦を期待しています。（小松）
