ご存知の通り、ニューアルバム『BABEL』では全編作曲&プロデュースを担当しギターもばりばりに弾き倒す一方で、左腕の不調のため9mmでのライブ活動は休止中、という特殊な状況にある滝だが、会心の激盤=『BABEL』を語る彼の表情は快活そのものだった。
「ライブで弾けない分のルサンチマンをアルバム制作に注ぎ込んだ」わけではまるでなく、むしろ不調が顕在化した昨年6月の野音ライブの前からすでにソングライターとして爆発モードにあった――という時系列の整理から、アルバム全曲解説で1曲1曲に対して彼自身が与える独特のキーワードまで、『BABEL』が100倍よくわかるインタビューになったと思う。
同時に、メタルな超絶テクやハードコアな重轟音が飛び交っても、9mmがどちらかと言えばオルタナ寄りの温度感のバンドであり続けているのはなぜか?
という個人的な10年来の不思議にも一定の回答をもたらしてくれる、貴重な体験でもあった。
滝インタビューはRO69特集にて公開中。ぜひご一読を!(高橋智樹)
9mm Parabellum Bullet・滝善充が完全解説! 最新作『BABEL』の全曲を解き明かす
http://ro69.jp/feat/9mmparabellumbullet_201705/