2015年11月にメジャーデビューして以降、5枚のシングルをリリースしながら表現の幅を広げてきた彼女の魅力が、目一杯に詰まっている1枚です。
熱いロック、いぶし銀のブルース、最新の音楽の要素を反映したアプローチなど、多彩なサウンドを楽しむことができます。
高校時代に作った曲も収録されている今作は、シンガーソングライターとしての成長の記録と言うこともできると思います。
インタビュー記事は、発売中の『ROCKIN’ON JAPAN』6月号に掲載されています。
記事には盛り込めなかったのですが、ギターに関するマニアックな発言も時折飛び出した取材でした。
「カポタスト(通称カポ)」について熱く語っていたのが、とても印象に残っています。
「伊江島(彼女の故郷)のことを描こうとすると大体カポ2になるんです。カポはコバンザメみたいでかわいいですけど、
重要なんですよ。カポ3は切ない時によく使っちゃいます」とのことです。
ギターを弾く人は、カポに着目しつつ彼女の作品を聴いてみるのも面白いと思いますよ。(田中大)