主催のACIDMANを含めて10組。
日本を代表するそうそうたるロックバンドが、さいたまスーパーアリーナに集結した。
それぞれのバンドが自分たちだけの音を鳴らし、
ACIDMANとの思い出を語ったり、彼らの曲をカバーしたり、彼らに自分たちの曲を捧げたり。
観客もそれらに熱狂し、一緒に笑い、時には涙したりもしていた。
そうして出来上がったそれぞれのバンドの「世界」。
そのひとつひとつの世界が集合して、唯一無二の「SAI」という空間が出来上がっていた。
その創世感はまさにACIDMANらしいと思ったし、ACIDMANしか出来ないことだと感じた。
満を辞してACIDMANが登場し、アリーナ中に彼らの音が響いた瞬間、
ステージにいたのは3人だけだった。
それは当然のことなんだけれど、紛れもなくこの3人で凄まじい「世界」を作り上げたのだ、ということを改めて実感し感動してしまった。
まさに「SAI」は彼らの集大成の作品だと感じた。
12月にはニューアルバムが発売される。
もっともっとこの世界を広げ、さらに感動させてくれるに違いない。(荒木)