初めてConton Candyのライブで“好きなものは手のひらの中”を聴いたとき、ライブを愛するすべての人の気持ちを真正面から受け止めて全肯定する楽曲のメッセージに心から感動した。ライブの場でこそパワーを発揮する曲だと思った。
満を持してのフルアルバム『melt pop』には、この“好きなものは手のひらの中”はもちろんのこと、これまでみんなの気持ちを熱くさせてきたConton Candyのライブ定番曲に加えて、“急行券とリズム”や“BABY BABY”といった、聴くだけでライブハウスの光景が目に浮かぶような新曲もたくさん収録されている。
現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』12月号のインタビューで語ってくれた紬衣(Vo・G)の言葉が、このアルバムのすべてを表している。『melt pop』は、Conton Candyのライブバンドとしてのプライドが刻まれた作品だ。“ファジーネーブル”で「ポップなバンド」「キャッチーなバンドだ」って言ってくださることが多くなって。配信されてる音楽のイメージとライブバンドとしての私たちらしさの距離を、もうちょっと近づけられないかなと思った
一度ライブで聴いて、自分にとって特別な存在になった曲は、その後音源で再生してもいつまでもその輝きを放ち続ける。Conton Candyのライブは、そんな曲が自分の中にたくさん増えていく感覚を味わえるライブだ。予習なんてしなくていいし、盛り上がり方もわからなくていいから、ライブハウスに飛び込んでみてほしいと思う。Conton Candyの曲たちは、必ず君の心強い味方になってくれるから。(有本早季)
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