間口の広さと奥行きの深さを兼ね備えた、理想的なデビューアルバムである。
そこで、渡井翔汰(Vo・G)に会って話を訊いた。
インタビューするたびに、作品に込めた意図や感情をめちゃめちゃ丁寧にわかりやすく説明してくれる渡井なのだが、今回は何しろメジャーデビューというタイミングなので、バンドがどのような希望や野心をもって進むべき道を選択したのか、それを訊きたかった。
詳細は9月29日発売の『ROCKIN'ON JAPAN』11月号に掲載されるインタビュー記事をぜひご覧いただきたいのだが、おもしろかったのはバンドにとって一度きりのデビューアルバムの制作が、「今までの制作の中でもスムーズに進んだ」という話。
そんなの、聞いたことねえよ。
でも、そこにはHalo at 四畳半ならではの誠実な歩みと姿勢が深く関わっていて、なるほど、と唸らされる。
制作がスムーズに進んだということは、それだけ絶対的な自信も込められているということだ。
心して、アルバムリリースに備えていただきたい。(小池宏和)