pachaeの自主企画「Trick or Trick vol.3」を観た。コロコロと変わっていくリズム、存在感を放つ個性的なギターフレーズ、グルーヴィーで複雑で、とても高度な演奏をしているはずなのに、置いてけぼりになる感覚はまったくなく、フロアを巻き込みながらものすごいスピードで直進していくようなパフォーマンスに圧倒された。難しいことを簡単に伝えることがいちばん難しいと思うが、pachaeのライブはまさにそんな感じだった。
演奏はキレキレで隙がないほどにかっこいいのに、大阪発のバンドということもあってかMCのエピソードトークが普通に面白くてそのギャップにもやられた。

ライブでも披露した“アイノリユニオン”は、人懐っこい歌メロで誰の心にも届く普遍的なテーマを掲げた新曲で、pachaeをこれから知る人はまずこの曲から聴いてみてほしい。さらに、“アイノリユニオン”とバンドの成り立ちをひもといたインタビューもrockinon.comで公開中なのでぜひ！（有本早季）

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