Bialystocksの「Songs for the Cryptids Tour」ファイナルのZepp DiverCity公演。
アルバムは音も言葉も空高く飛翔していくような軽やかさのある作品だったけれど、そのライブはBialystocksの自由な音楽の翼に乗って乱気流の中を漂うようなスリリングなものだった。
特に“憧れの人生”のアウトロでエレキギターが炸裂したあと、“虹”で甫木元空(Vo)の湧き水のようなクリアな歌声が響いた瞬間の静と動のコントラストの鮮烈さ。アルバムの新曲は、アレンジの骨格も歌が紡ぐ情景もこれまで以上にシンプルになっていて、だからこそ菊池剛(Key)を軸としたBialystocksの「バンド」としてのカッコよさがダイレクトに届いた。感覚も情緒も揺さぶられ続けた2時間で、立ち上がった瞬間、ちょっとふらついてしまった。
次の単独公演は来年4月。東京は東京国際フォーラム ホールA、大阪はフェスティバルホール! Bialystocksのライブは同じ曲を演奏していてもツアーによってまったく印象が変わる。毎回新しい表現をこのクオリティで見せ続けてくれるから、何度も何度もライブに足を運びたくなる。ライブ動員の急速な増加にも納得しかない。(畑雄介)
Bialystocksの「バンド」としてのカッコよさに感覚も情緒も揺さぶられ続けた「Songs for the Cryptids Tour」。そして次の舞台は東京国際フォーラム ホールA!
2024.11.29 23:50