「オレンジ」から「青」へ――Conton Candyが描き出す煌めく色彩と恋心。新曲“baby blue eyes”を聴いて

「オレンジ」から「青」へ――Conton Candyが描き出す煌めく色彩と恋心。新曲“baby blue eyes”を聴いて - 『baby blue eyes』配信中『baby blue eyes』配信中
『ROCKIN’ON JAPAN』9月号の「Look Up!」のコーナーでも取り上げたConton Candy。“ファジーネーブル”でその名を知った人も多いと思うが、昨日、待望の新曲“baby blue eyes”が配信された。そう、「オレンジ」の次は「青」だ。


この2曲を聴いて、作詞作曲を手掛ける紬衣(Vo・G)の色の捉え方は独特だなと感じた。もちろん、お酒のファジーネーブルと、青い花のネモフィラという具体的なモチーフにインスパイアされているという前提はありつつ、元気でフレッシュな印象のオレンジ色に叶いそうにない切ない恋心を託し、クールで冷たい印象の青色で誰かを好きでいるという盲目的で無敵な感情を表しているのが面白い。

《針に通したの赤い糸/一回で入って喜ぶくらい/まだ青い私の心は/いつまでも このまま》――このフレーズの青と赤の対比が美しく、私の想いはきっとまだ青い、でもそれを自覚したうえでも自分の心のままに突き進んでいきたい、という素直な気持ちが煌めいている。

“baby blue eyes”は8/9のイベントでいち早く披露されていたが、一度聴いたら覚えてしまうキャッチーなサビと2番で言葉数多く展開していく小気味良さがアクセントになって、すでにライブ映えする1曲となっていた。Conton Candyに可憐で甘いイメージを持っている人も多いかもしれないけれど、ライブでの力強い歌声とパワフルなパフォーマンスのギャップに惹かれること間違いなし。この新曲も、ぜひライブで浴びてほしい。(有本早季)

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