Novelbrightは夢や愛、幸せといったテーマをド直球に歌い上げ、多くの支持を集めてきた。その成功の背後には、彼らのキャッチーなメロディへの探究心と竹中雄大(Vo)の卓越した歌唱力、そして何より逆境を乗り越えたバンドとしてのリアリティがあり、それが普遍性の高い歌詞に説得力を持たせている。
Novelbright結成時から在籍しているオリジナルメンバーは竹中のみで、一時はベースと2人だけになったことも。現体制になって2019年後半、“Walking with you”が大バズりしてこれからという矢先に新型コロナウイルスが蔓延。2020年以降、ライブやフェスは中止になったり、規模の縮小を余儀なくされた。その歩みは決して順風満帆なものではなかったが、それでもめげずに進み続けた先に今日のNovelbrightがあった。彼らにとってはコロナ禍も決して失われた期間ではなく、逆境の中で戦い大きく成長した期間だったと言えるだろう。
2024年春にアルバムをリリースし、4月からは全国ツアーも始まるようで、結成11周年目もまだまだ休む気配はなさそうだ。
(古閑英揮)
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