ササノマリイが新曲”プリズム”で奏でる共鳴のひかり

キラキラと乱反射するように弾む鍵盤、軽やかに細やかに刻まれたビートははやる気持ちを浮き彫りにして、アッパーなダンスチューンに仕立てられた打ち込みサウンドが構築するエレクトロニカな世界にほんの僅かなリアルを落とし込むササノマリイの静かな歌唱。
ソニーミュージックと週刊少年ジャンプによるコラボ企画「JUMP MV」アニメ主題歌シリーズ第17曲目となる楽曲”プリズム”は、古味直志のマンガ『ニセコイ』に書き下ろされた楽曲でコラボMVも公開中だ。


《嘘が本当になろうとも》《愛して》など作品の世界観を感じられるフレーズが全篇にちりばめられていて、原作の大ファンだというササノマリイの作品への愛も感じることができる。

近年は盟友たなか(Vo/前職・ぼくのりりっくのぼうよみ)、Ichika Nito(G・Comp)とともにDiosとしても活動するササノマリイだが、トラックメイキングの幅も年々広がりを見せていて、ラブコメ作品とのコラボと言えど、これほどまでにストレートで晴れ晴れしい曲が生まれたことが嬉しい。

寄り添い、静かにそばいるように孤独と共感を同時に味わうことができるササノマリイの音楽は今、一歩足を踏み出し手を差し出すような「共鳴」する歌となって響く。(橋本創)


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