久しぶりにリリースされるUAのニューアルバム『ATTA』。子供がなにかを見つけた時の素朴な叫びである「あった!」、そんな驚きと喜びがつまった作品だ。多彩な作家陣によるバラエティーに富んだ楽曲とサウンド。UA自身の生活がこぼれ落ちる生々しい内容なのに、どこまでもアートなのはさすが、としかいいようがない。
第二子誕生により、家族との生活の中で作りあげた本作品。次号JAPANのインタビューでも、彼女の山での生活の様子についてまったり聞いた。取材中も家族や愛犬がわらわら出たり入ったりしていて楽しかった。そのひとつひとつから、UAの人生観がかいま見えた。
そういえば、昔、マドンナの記者会見でマイアミに行ったとき、ホテルの廊下でまだ幼かった娘がベビーシッターらしい人とずっと遊んでいたのをふと思い出した。会社にもたまに、赤子を連れたスタッフなどがくることがあるが、子供がいるだけで、場の空気が全くかわるのは不思議だといつも思う。こんなに小さいのに。生き物として抜本的に何かが違う気がする。(井上)