なぜオープニングSEでは、複雑なビートで構成された「アフリカ的ポリリズム」が鳴るのか。
なぜメイン・ボーカルの音域にここまでの抑揚と高低差が必要とされるのか。
なぜこれほどハードなバンド・アンサンブルにまるで流星のようなピアノの調べが貫かれるのか。
そしてオーディエンスに語りかけるフロントマンの言葉は、なぜこれほどシンプルなものになるのか。
全ては細美武士がthe HIATUSというバンドに「宇宙」を見ているからではないか、今日のライブを観てそう感じた。
単純なスペイシーという意味での宇宙ではない。多様性、混沌、有と無、そして絶対的真理…全てを包括する「宇宙的」世界観。本当にこのバンドのスケールは凄まじい。
まさにthe spaceship is goneなのである。(徳山)