モンパチ武道館

モンパチ武道館
アリーナは完全ライヴハウス仕様のスタンディング。シンプルなステージを取り囲むスタンド席は上までビッシリ。晴の舞台で至って自然体の3人が演奏する光景はシュールだけど王道だった。パンクを当前のこととして歌謡曲のように鳴らせてしまう彼らにふさわしい空間だ。そして、一音たりともつんのめることのないリズム、歪んでも丸みを失わないギターサウンド、素足で地面を踏みしめた感触のような厳しさと優しさを兼ね備えた歌、そして色彩豊かなメロディの数々、モンパチの音楽のオリジナリティと魅力がこれでもかというくらい全開のライヴだった。

後半、最新アルバムから畳み掛けられた「神様」「blue blues」「not equal」「I'll be」の流れには宗教的な凄みがあった。照明にも見事な物語性があり、トータルの表現力の高さに驚かされる。

あと、盛り上がるときも聴きいるときも客席の雰囲気がとても良かった。ミュージシャンが見たら理想的なオーディエンスとの関係だと感じる人も多いのではなかろうか。
モンパチ武道館
出口で配られていたモンパチオリジナルデザインのエアロ、あっという間に食ってしまった。(古河)
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