昨日、新宿PIT INNにてUAの公開レコーディング・ライヴが行なわれた。
節分の日、ということで、UAは登場した瞬間から、「鬼はうちー！」「福も、うち」と豆をまきながら登場。「鬼」もうち、というところがいかにもUAらしい。 でまたその升に入った豆を、「食べる？」と言いながら客席に回していた。

最新作『ATTA』の自由奔放な楽曲から、“閃光”“悲しみジョニー”“情熱”“プライベート　サーファー”などなどの代表曲まで、ファン泣かせの嬉しいセットリスト。ものすごくアグレッシヴでいて美しい演奏にUAの歌がのると、音楽の至福の瞬間が押し寄せる。自由でアヴァンギャルドで、一体どこまで行くんだろう？とわくわく思わせる場面もあるが、歌ものになると有無を言わさぬポップ感がある。すごいセッションに見入っていると、隣の人からトントンと肩を叩かれた。なんだろう？と思ったら、豆が入った升が回ってきた。こんな後ろの立見まで回ってくるとは思わなかったので、ちょっとびっくり。縁起物なので一粒いただいて、隣の人に回した。なんかことごとくUAだなあ。　

いつものようにテンションの高いセッションから始まったこの日のライヴ、しかし、途中からちょっとUAの調子が優れず、イスに座って歌うこととなった。「なんでやろ？　なんで？」と何度も言いながら、お客さんに詫びていたが、最後は再び調子を取り戻し、セットリストにはないアンコール大会まで！ “恋人”、そしてダブルアンコールでは“太陽手に月は心の両手に”を即興で披露してくれた。
このライヴの模様は、４月７日にリリースされる。
タイトルは、『ハルトライブ』。
節分、ということで「（ハル）」の息吹きを感じさせる「種族＝トライブ」たちによる「ライブ」という、UAらしい言葉遊びによる『ハルトライブ』。『アメトラ』から12年目の寅年ということもあって、ちゃんと「トラ」も入ってる。 （井上）