原 由子、45年間を2時間に凝縮した圧巻のアニバーサリーライブを観て感じたソロアーティストとしてのポテンシャル

原 由子、45年間を2時間に凝縮した圧巻のアニバーサリーライブを観て感じたソロアーティストとしてのポテンシャル
あまりに濃密なあっという間の2時間だった。
原 由子がソロ活動開始45周年の節目を記念して開催した「京都・鎌倉物語 2026」の鎌倉芸術館公演を観た。
僅か4公演という希少性からこの最終日は全国映画館でのライブビューイングも実施されていたのだが、このプラチナチケットを手に出来た客席の興奮度合いを遥かに上回る完璧なライブだった。
正直、僕はもう少しまったりとした、でも上質なライブが展開するのだと勝手に想像していたのだが、そこで繰り広げられたのは本家サザンオールスターズにも負けないような、これでもか、というくらいのジェットコースターのようなエンターテインメントだった。
原 由子名義の曲、サザンオールスターズでの原ボーカル曲など45年のキャリアから選ばれた理想のセットリストを、あの魅力的な声で歌いながら、キーボードを弾き、ギターを弾き、時にダンサーと一緒に踊り、という一曲ごとのバリエーションは、ソロアーティストとして、あるいは凄腕メンバーを従えたフロントマンとして、破格の存在感を示すのに十分なパフォーマンスだった。

ホリゾントのLEDに曲ごとの演出映像を送出していたのだが、その手前のバトンに吊られて昇降する何重もの小道具が、後ろの映像を含めて立体的な世界観を形成する。その効果を最大限に活用した“鎌倉物語”から“京都物語”へとつながるブロックが原 由子の描く心象風景を具現化していて、このライブのハイライトだった。(海津亮)

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