HY@渋谷クアトロ
2010.07.27 23:47
昨日は渋谷でHYのライヴ。発売中のbridgeでインタヴューしてるんだけど、彼らは今、全国161ヶ所を回るツアーの真っ最中。で、明日までが渋谷のクアトロ3連チャン。取材の時は福島県までライヴを観にいったんだけど、今回もむちゃくちゃいいライヴだった。
HYは、結成してすぐデビューして、あっという間にヒットチャートを駆け上がったバンドだ。だから、最初っから5人とも純粋でキラキラしていたし、そのピュアさをずっと失わずに音楽を生み続けてきた。でも、HYを続けて10年が経って、やっぱり5人は変わったし、変わる必要があった。そういうことをメンバー全員が意識して、もっといいライヴをするにはどうしたらいいのか、バンドとして自分たちがどうあるべきなのか、自然に話し合えるようになった。だから、今回のツアーは、これまでの長いツアーとはまったく違った心持ちで回れている。彼らはインタヴューで、今の自分たちをそういうふうに話してくれた。
まだまだツアーは続くから詳細は書けないけど、今回もセットリストはアルバム『Whistle』の曲も他の代表曲もたっぷり盛り込んだ2時間半以上のもの。メンバーがお客さんと言葉を交し合うMCパートも盛り上がるけど、やっぱり演奏にめいっぱいの気持ちがこもっててそれが楽しい。こういうサイズのハコでHYを観るのはやっぱり新鮮だけど、お客さんとバンドの気持ちのぶつかり合いが、とにかく濃いのだ。
あと、これも詳しく書けないけど、お客さんをライヴに引き込む、というかライヴの一部にしてしまうような仕掛けがたくさんある。「えっ! ここでこんなことさせちゃうの?」みたいなことがいくつも起こるのだ。そして、お客さんもそんな彼らに全力で応える。だからこそ、彼らのライヴはこんなに楽しいのだ。
アンコールまで終わって、メンバー全員がステージの前のほうで、手をつないで深々とおじぎするのを見て、まるでファイナルだなあ、と思うくらい胸にグッときた。でも、それこそ本当にあと100本くらい、彼らはこういう夜を積み重ねていくのだ。いいものを見させてもらいました!(松村)