今年５月から始まった、全国47都道府県をまわる計64公演のロングツアーも、８日、９日のNHKホールでの追加公演を残すのみとなったレミオロメン。ＭＣの端々に、３人も名残惜しさを滲ませた。

季節や情景を繊細に浮かび上がらせる曲から、タイトでアッパーなビートでオーディエンスの熱気を誘う曲まで、色彩豊かな楽曲で、ダイナミックにレミオロメンの「今」を描き出した、素晴らしいライヴだった。

アンコールでは来年１月にリリースされる“Your Song”を披露。“３月９日”では客席から合唱が起こり、会場は柔らかな空気に包まれた。

途中で何度か、「日常の暮らしの中にある小さな幸せを大事に生きたい」と語った藤巻。
結成11年目に突入したレミオロメンのライヴは、大きな幸せに満たされていた。（中村）