INORANが驀進中というか

INORANが驀進中というか

明日、再リリースされるINORANのソロ・ファーストアルバム『想』。
シングル“想”がリメイクされているのだが、これがとてもいい。
JAPANのDISC REVIEWでも書いたが、この曲が2011年に甦った必然がリアルに伝わってくる。
限りなく果てしない道を歩いていく、という感覚がより心に響くというか。
このロードムービーのような風景は彼の詞の一貫したテーマでもあるが、「放浪」ではなく、前に進んでいるところがキモだと思う。

参加ミュージシャンの豪華さ、DJ KRUSHプロデュース、ジョージ・マリノマスタリングによる音のクオリティーはもちろんだが、
そこにINORANが自分のギターや、ソングライティングのやり方を解体・再構築している面白さがあり、
なんつう贅沢な実験なんだ、とあらためて驚く。

ブログで本人も14年前の作品を感慨深く綴ってました。
http://ameblo.jp/inoranofficial/entry-11022642553.html


でもって、10月5日にはなんと10年ぶりのシングル『Hide and Seek』リリース。

フジロックでも共演したFEEDERのタカ・ヒロセ(B)との共作で轟音掻き鳴らすアグレッシヴな表題曲を筆頭に、
みごとなまでにキャラの違った、でもどれもものすごくINORANらしい4曲が存在する……のだが、
初回盤A、初回盤B、通常盤によってカップリングが違う。うわ、これ買う人、迷うだろうなあ。
ライヴでやっていたカバー曲“Santa Ana Afternoons”のディープなブルージーさもカッコいいが、オーガニックで大陸的なスケールを持った“Joshua”の美しさは秋の夜にぴったり!
(井上)
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