FAT PROPの「Brand New World Tour」を観に下北沢シェルターへ。
ソールドアウトのフロアは楽曲の新旧問わず大盛り上がり!
曲の合間にシンセの前を離れてフロアを煽り、所狭しと動きまわるリンダ(Vo)をはじめ、冒頭からメンバーのテンションはかなり高い。
そこから放たれるソリッドなサウンドは、もはやシェルターの箱の大きさを超えてすごいスケールで鳴っていた。
ファルセットも低音域も自在に操るリンダの歌声と、泣けるくらいエモいメロディ。そして時にストレートに疾走し時に複雑に絡みあうアンサンブルにフロアは思いのまま拳を踊らせ、たびたびモッシュが起こる熱狂を見せていた。
かれこれ10年近くのキャリアを持つバンドだけあって、演奏はもはや貫禄すら漂っていて安定感があるし、アッパーチューンにバラード、ミドルチューンを上手く組み込んだセットリストは、短い時間の中で彼らの実力を示すには十分。
その一方で、鹿児島訛りのほのぼのとしたMCは客席の笑いを誘い、ナギケン(B)からはスタ丼ポエムの披露も!
この親近感が、精巧でクオリティの高い彼らの楽曲に、気構えなしに身を委ねられるひとつの理由なのかも。
彼らは来年1月まで地方を回り、1月20日には渋谷クアトロでのワンマンを控えている。
この日のライヴを観る限り、来年のクアトロが凄いことになりそうで今から待ち遠しい!(中村)