ゲストに山口一郎(サカナクション)、福岡晃子(チャットモンチー)、呂布も登場。
盛り沢山のエンターテイメントと強力なロックチューンとポップチューンの嵐で駆け抜けたのは、2年前の初武道館ライヴと同じだった。
しかし2年前とは大きく違うライヴだった。
それは「新呼吸」と「Tabibito In The Dark」の2曲があることが大きい。
この2曲には、Base Ball Bearの陰の部分がありのままさらけ出されているが、同時に最もポジティブなエネルギーに溢れている曲でもある。
いずれも彼らの楽曲の中ではライヴで盛り上がりにくいタイプの曲に入るが、セットリストの極めて重要な位置で演奏された。
それによってBase Ball Bearのカラフルなエンターテイメント性、ロックな興奮、ポップな楽しさ、全てが立体的になっていた。
結成10年を越えた彼らのさらなる飛躍を予感させるライヴだった。(古河)