これは現代を射抜く、闘争のフォークか。パンパンの塔のライヴを観た

これは現代を射抜く、闘争のフォークか。パンパンの塔のライヴを観た

昨日、池袋 LiveGarage ADMにてパンパンの塔のライヴを観た。

彼らパンパンの塔は、RO69主催のアマチュア・アーティスト・コンテスト「RO69JACK11/12」で優勝を勝ち取ったスリーピース。今月、1stミニアルバム『音楽は止まった』をリリースしたばかりだ。彼らの鳴らすサウンドは、敢てカテゴライズするなら「アコースティック」や「フォーク」ということになるのだけれど、そこに、まめ(Vo・G)のラップ(ポエトリーリーディング?)や、摩訶不思議な曲展開が加わって、どこにもないオリジナルな音楽が生まれている。歌詞も、ささいな日常を綴っているようでいて実は社会の矛盾を暴く、実に奥深いものだ。

この日のライヴでも彼らは、独自の世界観を確かなバンドのスキルでもって見事に再現。まめのラップ調のヴォーカルは音源で聴く以上にタイトでエモーショナルだったし、リズム隊のふたりが生み出すグルーヴも、フリーキーでロック的なダイナミズムを感じさせてくれるものだった。

今の時代に響く「闘争のフォーク」をやるなら、どんなサウンドになるのか?
そのひとつの答えが、この夜の彼らのパフォーマンスだと思う。


終演後にはメンバーの口から、早くも次の作品に関する話も聞けました。楽しみ! (塩澤)
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