BUCK-TICK、愛と祝福のツアーファイナル!
2013.03.08 16:47
BUCK-TICKスタンディングツアー「COSMIC
DREAMER」が昨日、渋谷AXで幕を閉じた。ステージに滝のように水が降り注いだり、仮面と絡んだり、BUCK-TICKらしいシアトリカルな演出と、ライヴハウスならではの疾走と熱い一体感が入り混じった、濃厚なステージ。個人的には“BOLERO”〜“MISS TAKE〜僕はミス・テイク〜”の流れはやはり感動的だった。ホールツアーから半年に及ぶ長い長いツアー(イベントも加えると59公演!)だけに感動もひとしおだ。「今日はツアーの最終日。とても複雑ですね」と櫻井はMCで語っていたが、メンバーもきっと感慨深かったことだろう。
そして、3月7日は櫻井敦司の誕生日でもある。アンコールでフロアからのハッピーバースデーの合唱が響き渡り、メンバーが出てきたがそのまま楽曲に突入。あれ?何もなし?と思いきや、二度目のアンコールで今井がギターでハッピーバースデーを独奏。星野が大きな花束を抱えて現れ、王子のようなポーズで手渡した。『夢見る宇宙』のアーティスト写真の櫻井が描かれたケーキの蝋燭を吹き消すと、
「調子狂うね…。俺様ごときに、みなさんどうもありがとう。愛を感じました」
と語り大きな歓声を浴びた。
さらに「みんなも生まれてきておめでとう!」とここに集まったすべての人を祝福しながら歌った“君のヴァニラ“。
《例えば命短し 唇で愛を伝えよう/炎が消えるそれまで あなたの為に燃やして》
《水 空気 光と 愛 糧 生きがい 夢 欲 喜び あんたが大好き》
いうまでもなく最高の返歌だ!
今回のツアータイトルを聞いて思い浮かんだのは、T-REXの“COSMIC DANCER”だった。
生まれた時から僕は踊っていた。そんなに早く踊るなんておかしいかな?
墓の中でも僕は踊っていた。そんなに早く踊るなんておかしいかな?
雨の日比谷野音を皮切りに、25周年を迎えたBUCK-TICKのステージを何度か見て思ったのは、彼らもまた墓の中まで踊り、歌い、夢を見て、人生を楽しむに違いない、ということだった。それは観ている者をわくわくさせ、あるいは勇気づけるとても美しい行為だ。
3月11日、日本青年館でチャリティーライヴを行なったあと、しばらくBUCK-TICKのライヴの予定はない。
夏に公開される、この写真のドキュメンタリー映画がとても待ち遠しい。
3月末発売JAPANにはライヴレポートを掲載します。
(井上)