Geroによる感動と笑いの一夜、最高だった

Geroによる感動と笑いの一夜、最高だった

昨日は「ちゃんげろソニック」@SHIBUYA O-WESTへ。

ニコニコ動画の歌い手によるライヴは面白い。
笑いと興奮が同時に押し寄せるという意味でも二重に面白いが、それだけじゃなく、表現としてタフだ。
文字通りの不特定多数に向けられた歌として人気を獲得するのは言うまでもなく生半可なことではない。
当然、この日出演した大凶作、メビウスJAPAN、Gero Bandの3組も無数の耳目の期待に応えるタフな歌を聞かせてくれたが、しかし、この日思ったのは実力やテクニックや場数といった要素に先立つ、もっともっと根本的なタフさだ。
このタフさとは、ピュアであることの強さでもある。
歌いたいという思い、そして受け手の聞きたいんだという思い、楽しもうという双方の意志、そのすべてがピュアな矢印で結ばれ、信じれないような爆発力とピースが生まれる。
歌いたい、聞きたい、という強い思いは、自意識という贅肉をどんどんそぎ落としていく。
それは「表現」という頭でっかちな枷から解放された自由な歌だし、自作曲であるかどうかというIDが前提とされない平等な世界でもある。
その自由を歌い手を含め誰もが楽しもうとし、実際心のそこから楽しい場を共有できるというのはすごく健全なことだと思う。
だからといって、彼らの歌に記名性がないのかというとまるでそんなことはなく、むしろ「歌い手」としての個性やパーソナリティは誰よりも鮮烈なのだ。
それがまた素晴らしい。
特にGeroさんは歌い手としての魅力、テクニック、MCとしてのセンス、すべてが圧倒的だった。

本当に楽しかった。こんなにピュアに笑い、心が躍ったのは久しぶりという感じがする。(小柳)
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