今日は、ユニゾンの最新シングル『桜のあと(all quartets lead to the?)』がいよいよ発売。
写真は、いま発売中のJAPANに掲載しているインタヴュー取材をさせてもらった時のもの。個人的には数年ぶりのインタヴューだったんだけど、本当に彼ら3人の個性はずっと変わらない。スリーピースという、最初から突き詰められた音楽的編成で、最大の爆発力を生み出すことのできる3つの個性のケミストリー。それに自覚的というよりは、ごく自然体にやってしまっているところが、絶対に他のバンドが真似できないユニゾンのユニゾンたるゆえんだ。
今回のタイトル曲は、前作アルバム『CIDER ROAD』のポップ&パワフル路線をさらに一歩押し進めた、超強烈なコーラスが先導する絶品な1曲。
でも、これが次のアルバムを示唆する方向なのかといえば、ちょっと違う。
そして、とにかく楽しい1曲を目指したというのとも、ちょっと違う。
音楽の、ロックの楽しさって、もっともっともっともっと自由なんじゃないのというシリアスな問題提起が、この曲の背骨になっている。
ベースの田淵がブログでも書いているので、ぜひ読んでみてほしい。
http://unison-s-g.com/tabuchi/2013/11/201311.php
ユニゾンのライヴを見ていると、3人のグルーヴが完璧に一体になっているのに、それぞれは他ふたりを全く気にすることなく、自分のパワーを120%出そうとして動いているように見えることがある。特に田淵のフリーキーな動き方は、僕らの社会化された所作からはみ出すことすら、何も恐れていないように見える。なんでそんなことをするのか?
楽しいからだ。そして、その楽しさは、自分の常識や過去の積み重ねから、一歩踏み出す勇気と引き換えにしか得られない。彼らにとって、ライヴはそういう場なのだ。そして、ライヴを見に来る観客にとっても、そういう場であるはずなのだ。それが彼らのロックが体現するコミュニケーションの理想形である。僕はそれを支持する。
ということなので、誌面もぜひチェックしてみて下さい。熱く語ってくれています!(松村)