先週金曜日は渋谷クアトロへ、＜曽我部恵一 ライブツアー2014 「ハッピー」＞最終公演を観に行ってきました。
東名阪で行った久々のソロツアー。ギターに尾崎友直、ドラムにオータコージを迎え、曽我部はギターを弾かずに歌に専念する、という特別な編成でした。

曽我部のアカペラからゆっくりと始まったこのライヴ。とにかく歌が近くて、親密だった。感動を増幅させたのは、完全に歌の一部として鳴っていた、血肉化されたギターとドラム。３者の阿吽の呼吸によって、“バカばっかり”は超攻撃的なパンクナンバーになったし、“キラキラ！”の輝きは無限のものになった。素晴らしい一夜だった。

日常の喜怒哀楽を丁寧に紡ぎ、こうして今日も生きていることを幸せだと感じさせてくれる。言葉にすると簡単だけれど、もちろん誰でもできることじゃない。それを成立させた上で彼がすごいのは、生活者としての感覚を何より大切に、感じるリアルがいびつであれば、いびつなまま外に出してしまうということ。いろんなリアルがおぼろげになっている現代において、曽我部恵一の表現は非常に先鋭的だと思う。

そして会場でも先行して販売されていたが、３月５日にニューアルバム『まぶしい』をリリース！
前アルバム『超越的漫画』からわずか４ヶ月、全23曲というボリューム。曽我部の湧き出る表現欲求の塊といえるだろう。ぜひチェックしてください。
上はアルバムのジャケ写。なんでこんなにブレてるかというと、3Dメガネ付きの3Dジャケットだから（初回限定盤のみ）！　大人の遊び心。

収録曲のMVもアップされてます。↓

（小新井）