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    第2回:OAUとセッションについて (兵庫慎司の「JAPAN JAM 2010のツボ」)

    第2回:OAUとセッションについて (兵庫慎司の「JAPAN JAM 2010のツボ」)

    アクト紹介その2。
    5月15日(土)出演、OVERGROUND ACOUSTIC
    UNDERGROUND(以下OAU)です。

    そういえば。EGO-WRAPPIN’とBRAHMANって、去年の12月に
    ライブでセッションして、来月には
    コラボ・シングルを出しますよね。
    で、今回は、OAUで、こうしてCoccoとセッションする。
    って、これ、考えたら、ちょっとすごいことだと思う。

    というのはですね。そもそも、BRAHMANにしろOAUにしろ、
    「メンバー以外の誰かと一緒にやる」なんてこと、
    考えられない人たちだったからだ。
    より正確に言うと、「誰かを迎えて一緒にやる」っていうこと
    自体、ちょっと前まであり得ない人たちだった。
    と思いません?

    逆は何度か見たことあります。
    つまり、TOSHI-LOWが誰かと一緒にやったり、どこかに
    飛び入りしたりしているのは。
    たとえば。LOW IQ & THE BEAT BREAKERのライブにソデから
    飛び入りし、サビを歌いきってからフロアにとんでいった
    TOSHI-LOWを見たことがある。
    数年前の川崎クラブチッタ「ダイノジロックフェス」でのことでした。

    それから、ギター:バックホーン栄純・ベース:上田ケンジ・ドラム:
    勝手にしやがれ武藤昭平を従えて、なぜか横山やすしのコスプレで
    歌うTOSHI-LOWも、見たことがある。
    これは昨年10月29日、SHIBUYA-AX、怒髪天25周年ライブでのことです。
    (レポートはこちら → http://ro69.jp/live/detail/27114

    というふうに、こちらからは行くんだけど、誰かを迎え入れることはしない。
    というか、できない。そういうバンドだった、BRAHMANもOAUも。
    で、それに関して、誰も「なんでだろう?」と思わないバンドだった。
    むしろ「……そりゃそうだよねえ」「できないよねえ」と、
    みんな納得するバンドだった、と思う。

    それがなんでできるようになったのか、詳しくは知らない。
    知らないけど、BRAHMANの最新作も、OAUの最新作も、
    何かを乗り越えたような、突き抜けたすばらしい作品になっていた
    ことと、無関係ではないと思う。

    しかし。そうであっても、それにしても、Coccoと、ってすごいよなあ、
    とは、正直思う。
    EGO-WRAPPIN’は、セッションとかの柔軟性、高そうな人たちだし、
    まだなんとなくわかるけど。


    というわけで、次回は単独でも出演してくれる、Coccoについて書きます。


    JAPAN JAM 2010 公式サイト
    http://japanjam.jp/
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