イギリス人青年二人が、自転車で世界一周する実録映画。気まぐれ&風任せ旅行記なのでプロットらしいものは無く、映像もホームビデオなんですが、もちろんそんなことで価値が損なわれる種類のものではない。
旅そのものはトラブル続きで段取りが悪い、という以上に、
敢えて段取りなど無視しているところに意義がある一作。
怪我したり、パンクしたり、お金が無くなったり、
大洋をタダで渡ろうと貨物船にヒッチハイクを頼んで無視されまくったり、
寄り道・回り道だらけの(時にいらいらする)行程。
しかし、その紆余曲折こそが主役であって
ままならない時こそ、互いを補完し合う二人の様子や、
その場に居合わせた人達の知恵や助力が輝いてくる。
最短距離を一直線に進んでしまっては味わえない、
予定外の場面で出会った人々や風景こそが、
特に忘れられないものになったりするのは、
そういうことなんだと思います。