制作は71年なので、今と比べれば嫌煙ムーブメントも可愛い時代だったはずですが、アメリカでは既にこんな映画が作られていた。原題は『Cold Turkey』(禁断症状)。
自分がテレビで見た時は子供だったので、
禁煙のシビアさなど想像範囲外のことだったわけですが、
しかし、たかが禁煙で一本の映画が作られてしまう、
そして禁煙とはこれほどまでに困難なことである、と
子供心に妙な刷り込みを受けてしまった作品。
話は、煙草会社が“無理に煙草をやめようとしても無駄”なことを確認させるため、
30日間の禁煙を達成した町に賞金を贈呈するコンテストを開催。
案の定、ほとんどの町が脱落してゆく中、一つの町だけが達成寸前まで漕ぎつける。
そこから、焦った煙草会社が禁煙妨害作戦を展開する、という映画。
禁断症状でままならない状態の人々が集まった広場で、
目標達成へのカウントダウンが始まる間際の攻防はアホらしくも秀逸で
人間の、金と生理的欲求への性が、こんな端的に描かれた作品も無いように思った。
で、何が言いたいのかというと、大人になった今、
是非とも、もう一回見てみたいと思いチェックしたんですが、
こんな作品、どこも再上映なぞ行わず、
かつソフト化もされていなくて悲しい、という話でした。
そりゃそうだよな、とも思いますが。