ジョン・ライドン、マルコム・マクラーレンの息子とドナルド・トランプを斬る!


★セックス・ピストルズのマネージャー=マルコム・マクラーレンとファッション・デザイナー=ヴィヴィアン・ウエストウッドの息子=ジェセフ・コーレが、

パンク勃発から40周年記念の今年2016年、ロンドン市や国が率先して「パンク・ロンドン」という各種イベントを計画していることへの意義表明として、

来る11月26日(ピストルズの”アナーキー・イン・ザ・U.K.”リリースから40周年にあたる日)、
「自身が所有する全500万ポンド(約8億円)に相当するパンク・コレクションをキャムデンで燃やす」イベントを計画している声明を出し、
各所で話題になっていたのは皆さんもご存知だと思いますが(→http://ro69.jp/news/detail/140500)

★パンク・ムーヴメントの当事者=ジョン・ライドン先生は英ザ・メトロ紙の最新インタヴューでこの件について訊かれ、
「自己中で、思い上がった行為だ」と手厳しく批判している。

(1)以下がこの件に対するライドン先生のコメント。

「500万ポンドにも相当する物を破壊するくらいなら、それを売ってチャリティに寄付するほうがよっぽど人々のためになるだろ?
なんて思い上がった奴だ。
自己中のランジェリー専門家め!(←高級ランジェリー・ブランドAgent Provocateurを経営しているジョセフ・コーレを指す)。
じゃあ、なんでテメーのブラジャーは燃やさねえんだよ!?」

有名マネージャーと著名デザイナーの息子として幼い頃から裕福な家庭で育ち、
今は”高価な下着ブランド”の経営者であるジェセフ・コーレの「体制に取り込まれたパンクへの意義表明として自身のパンク・コレクションを燃やす!」声明については、

「いかにも苦労知らずで育ったお坊ちゃんが考えそうなアナーキーごっこ」

「燃やすカネがあるなら、そのパンク・グッズを売った金を全部どこかのチャリティに寄付しろ。
世間にはお前より困ってる人々が大勢いるんだぞ!」

「普通にグッズを売ってチャリティに寄付してもあんまり話題にならないだろうし、
お前の下着ブランドの宣伝にならないもんな。
つまりお前はテメーのブランドの宣伝をしたいだけかよ? 売名野郎め!」等々、

ピストルズ・ファンのSNSでも非難轟々だったけど、筆者もライドン先生の言葉に同感。


(2)なお今年ロンドンで催される様々なイベント=「パンク・ロンドン」についても、こんなコメントを。

「そもそもこの祝賀イベントは、
パンクが起きた時はその場にいなかった人々によって企画されてるわけだろ? ボリス・ジョンソン(ロンドン市長)とかさ。
だからジョセフ・コーレが自分のパンク・コレクションを燃やそうが連中(英政府やロンドン市長)にとっては痛くもかゆくもないし、
せいぜい後になってなんだかんだ言われたりするが関の山だっての」


(3)さらに現在はアメリカ在住の身であるあなたにとって、
あの「危険な暴言王=ドナルド・トランプ」が大統領になりそうな最近の風潮についてどう思うか?と訊かれた時のコメントがこれ。

「どう考えてもトランプが当選するとは思えねぇな。
あいつを本気で支持してるのは、とことん無知で憎悪まみれのほんの少数派だろ。

みんなが最近の政治家にウンザリしてるのは解るけど、ビジネスマンを大統領代わりに選ぶことほどアホらしい話はない。
政治家の汚職をますます奨励してるようなものじゃん(冷笑)。

でも世間はそのへんの実情がよく見えていないんだよな。
俺がトランプについて本能的に感じてるのは、とにかくあいつは最悪の奴だってこと。
第三次世界大戦から一歩手前にいるカンシャク持ちのおっさんだからな」
児島由紀子の「ロンドン通信」の最新記事
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