冬時間とジョイ・ディヴィジョン


今週末からUKを含むヨーロッパ全体が「冬時間」に突入した。

日英の時差は9時間。
今後ますます日照時間は少なくなり、朝から晩まで薄暗い夕暮れのような日々が続く。
おまけに夜はクソ寒く、一日中、霧雨が音もなくシトシト、、、。
朝、起きても窓のカーテンを開けるのさえかったるい。
これじゃ鬱病にもなるよなぁ、、、。

70s後期に渡英した頃、夏が終わった途端、何ヶ月もそんな日々が続くので、
なんて「気の滅入る国なんだろう、、、」と九州出身の筆者は初のカルチャー・ショックを味わったわけですが。

同時に、UK産バンド特有の「ゾッとするような殺気/とことん追い詰められた自虐ユーモアやエッジーさ」の意味が生まれて初めて理解できた。

というわけで、毎年この季節になるとジョイ・ディヴィジョンをよく聴いてます。


★最近こんなライヴ動画を発見。


http://www.youtube.com/watch?v=0LdEM9xhMUM

78年にトニー・ウィルソンが司会をしていたGranada TVの番組に初出演した際のライヴ動画。
むちゃ初々しいイアン、バーニー、フッキー、そしてスティーヴン、、、。
若き日のトニー・ウィルソンの姿まで!(70s風のベルベット・ジャケット&ヘア・スタイルが笑える(笑)。
RIP、イアン&トニー、、、。



http://www.youtube.com/watch?v=NZFEU8c3StE

こっちは79年にマンチェ郊外の某パブで行われたライヴをファンが録画したもの。
79年ごろの彼らはロンドンでも頻繁にライヴを打つようになっていて、
筆者もたしか3~4回は観たはず。
当時ロンドン在住だった筆者は北部音楽業界人とのコネがなく、毎回無い金を工面してチケットを買ったわけですが(当時の北部シーンと南部シーンは今よりハッキリ断絶していた)。
ロンドン・バンドのライヴならほとんど顔パスで入れたんだけどな、、、。

彼らのライヴ動画の中でも、これが当時のJDのライヴ・サウンドに最も近いと思って選んでみました。
ニュー・ウェイヴというより、むしろ「インダストリアル」っぽい感触の音になってますが。

Enjoy.
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