ロック・スターは何故、早死にするのか?心理学者が解明

カート・コバーンニルヴァーナ/27歳、自殺)、
シド・ヴィシャス(セックス・ピストルズ/21歳、薬物の過剰摂取で死亡)、
イアン・カーティス(ジョイ・ディヴィジョン/23歳、自殺)、
ジミ・ヘンドリックス(27歳、薬物とアルコールの過剰摂取で事故死)、
ジャニス・ジョプリン(27歳、薬物の過剰摂取で死亡)、
エイミー・ワインハウス(27歳、薬物とアルコールの過剰摂取で死亡)、

等々、筆者の好きなロック・アーティストにも若死にした人が多い。

「Live Fast Die Young」、「セックス、ドラッグ&ロックンロール」など、
ロック/ポップ界には昔から「自滅的なライフ・スタイル」や、
「老いて老醜を晒すより、若く美しい時期に死ぬ=若死の美学」をグラマライズする風潮が強く、
そんな風潮を身をもって実践するかのように「天寿を全うできないロック・スター」が多いのも事実。
これは何故なんだろう???、、、。

という疑問をずっと抱いていた音楽ファンの皆さんも多いと思うが、

★そんな疑問に豪・心理学者が実際に統計を出して解明したこんな記事を発見(2014年の英テレグラフ紙掲載)。

豪シドニー大学の心理学教授Dianna Kennyが、
「1950年~2014年6月までに死亡したロック・ミュージシャン12665人の【死亡時の年齢+死因】と、
同時期に死亡した同数のアメリカ普通人の【死亡時の年齢+死因】」を比較して統計を出したところ、

ロック・ポップ・ミュージシャンの死亡年齢は、普通人の平均死亡年齢より【25歳】若い(!)」ということが判明。

ロック・ミュージシャンが【自殺】する確率は、普通人の【7倍】で、
【他殺】で死亡する確率も、普通人の【8倍】。

若死にしたロック・ミュージシャンの【91%が”男性”】であり、
若死にした死因の多くは【ドラッグの過剰摂取などを含む各種事故】、【自殺】、【他殺】などだった、という。


★最後にKenny教授の音楽界へ向けたこんな警鐘メッセージも。

「ロック・ポップ界は、特に”鬱病”や”各種ストレス”を抱える若者たちにとっては非常に危険な場所です。

ロック界そのものが昔からドラッグや乱交等の”破滅的行為”や、”若死の美学”を崇拝する風潮があるので、
もともと鬱病の傾向がある若者や自殺願望を持つ若者たちほどそういう世界に惹かれ、入っていくからです。

そんなロック界で”似たもの同士”が集うことによって、
個々が本来持っていた自殺願望や、鬱病の傾向、薬物過剰摂取の強い欲求などがますます増幅される、
というのも大きな理由になっています」。

ロック・スターが死ぬと作品の売り上げが急増したりする現状などについても改めて考えさせられてしまった、、、。
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