coldrain、ツアーファイナルを観て思ったこと

coldrain、ツアーファイナルを観て思ったこと

coldrain「Until The End Tour」ファイナル@Zepp Tokyo。

心身は燃えながら、目と精神はすーっと一点に収斂していく感覚。
そういう二律背反同時並行感覚、というか、本当に「ヤバい」感覚というのはラウドロック、特に優れたラウドロックのライヴでこそ襲われるもので、coldrainのライヴにはその瞬間がこれでもかというほどインプットされている。
滾る激情に集中していくと、その先にすべての音がすーっと分離して聴こえる瞬間がある、というか。
それを、静けさ、とは言いませんが、真空、という言葉はちょっと近いかなと思う。

Katsumaのライドがカンと鳴る瞬間、RxYxOがルートをキープしながら本当に美しくコーラスを重ねる瞬間、Y.K.Cのアルペジオの協和音、Sugiのドロップチューニングされた開放弦の震えと鳴り、そしてMasatoの繊細で感情のヒダの多いシャウト。
それはすべて、あの轟音の中で、嘘みたいによく聴こえる。
それはスタッフの素晴らしさと、そしてやはり、5人がその「瞬間」にどれだけの意味を見出しているか、賭けているか、ということの端的な証明だと思います。

いいライヴだった。素晴らしい時間だった。
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