本当に歌が素晴らしかった。
涙腺を刺激しつつ、背中を鼓舞する素晴らしい歌。
リリックもトラックもフロウも全て破格だが、
歌の図抜けた魅力にこそ、ぼくのりりっくのぼうよみが規格外の新人であることの最大の理由がある。
リリックの脆さと瑞々しさ、トラックの性急さと喜怒哀楽の表現。
それは若さを若さとして爆発させたり、
時に押さえこむようにして作り上げたものだと思う。
そして、そこに理性的な洗練を僕は強く感じたが、
歌声の魅力だけはその理性の外側に存在している。
彼の知性を持ってしても制御できないヤバさが彼の歌にはある。
これからの「成熟」がこんなに楽しみなアーティストはそうはいない。
同じ感想を持った初見のお客さんはたくさんいると思う。