[ALEXANDROS]のZOZOマリンスタジアムワンマンを観た! 密着取材しました

[ALEXANDROS]のZOZOマリンスタジアムワンマンを観た! 密着取材しました
初のスタジアムワンマンだったが、会場のスケールが彼らのスケールについに重なったような、とても爽快なライブだった。
パフォーマンスに関して言うなら、もはや余裕と風格という言葉で語るべきだろう。
[ALEXANDROS]以外には不可侵な唯一のポジションを生み出し、獲得し、そのポジションの価値をさらに高めていく、まさに孤高の道をひた走っているバンドのライブだった。
言うまでもないが、圧倒的なかっこよさだった。

シーンへの目配せなどまったくなく、ただ己の理想とする、シンプルでスタイリッシュな、シャープで巨大なロックだけを鳴らす、というのはこうして書いてしまえば簡単だが、それをやり抜くことは深い覚悟と自信がなくてはできないだろう。
彼らはその自信と確信を常に失わずここまで進んできたが、実際に鳴らしているロックが、[ALEXANDROS]セオリーにとどまることなく、ひたすら変化し、進化していることが素晴らしい。
その超攻撃的な変化と進化は、たったひとつのロックバンドとして生きてきた強烈な自信と確信に根ざしている、という至極「まっとうな」戦い方を貫いていることがなにより素晴らしい。
本当にかっこいいのは、そういう彼らの戦い方なのだとあらためて思う。

ロックはかっこよくなくてはいけない。
ロックバンドはかっこよくあってほしい。
ロックバンドはシンプルでスタイリッシュで、シャープで巨大なものであってほしい。
僕はいつもそう思うが、そんなあるひとつの理想のロックバンドを、誰より全力で、馬鹿馬鹿しいくらいにまっとうにやり続け、勝ち続けてきたのが[ALEXANDROS]なのだ。
これほど「ロックバンド」を感じさせてくれるロックバンドにはそうそう出会えるものではない。

彼らのそんな確信が、過去最大の景色を生み出したのが今夜のライブだった。
余裕と風格と書いたが、お客さんひとりひとりを撃ち抜いていくというより、大きなひとりとして抱きしめるような、懐の深さが印象深い。
ロックバンドのスケールというのは、そういうことなのだと思う。

秋にはアルバムが出る。そして、アリーナツアーも発表された。
[ALEXANDROS]が見せてくれる景色を追いかけて、JAPANはどこまでも付き合っていこうと思う。

今目の前に[ALEXANDROS]がいて、彼らが孤高の戦いを決して諦めないバンドであることがたまらなく嬉しい。
そんなことは今に始まったことではないが、今夜の素晴らしい幸福感の中で、少しエモーショナルに、そんなことを思った。
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