ポップミュージックの一つの役割をまっとうし続けてきたバンドだった。
すべての人を肯定するという前提。
ひとりひとりは孤独であり、その事実を変えることはポップミュージックにはできない。
だが、ひとりひとりをつなげて、ひとつにすることはできる。
それこそがポップミュージックの役割であるーー。
Aqua Timezはずっとそう歌ってきたし、どんなに時代が折れまがろうとも捻くれようとも、いつも同じように、大事なことだけを言葉にし、まっすぐなメロディを紡いできた。
その孤独な戦いが5人を連れてきたのが、13000人が埋め尽くしたこの日の横浜アリーナだったのだろう。
今日も5人は誠実に、目をそらすことなく、ひとつひとつの真実を刻み込んだ素晴らしいポップミュージックを放ち続けた。
深い感動と、熱く肯定的なメッセージを残し、そしてどこか爽やかな去り際を見せる、潔いファイナルライブだった。
まさに一つの役割を背負い続けてきたバンドが、その役目をまっとうしてみせた。
そんなライブだった。
かっこいいバンドだったなとあらためて思う。
Aqua Timez、お疲れ様でした。
またどこかで。
Aqua Timezのラストライブ、満杯の横浜アリーナ公演を観て
2018.11.18 21:49