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    Aqua Timezのラストライブ、満杯の横浜アリーナ公演を観て

    Aqua Timezのラストライブ、満杯の横浜アリーナ公演を観て
    ポップミュージックの一つの役割をまっとうし続けてきたバンドだった。

    すべての人を肯定するという前提。
    ひとりひとりは孤独であり、その事実を変えることはポップミュージックにはできない。
    だが、ひとりひとりをつなげて、ひとつにすることはできる。
    それこそがポップミュージックの役割であるーー。

    Aqua Timezはずっとそう歌ってきたし、どんなに時代が折れまがろうとも捻くれようとも、いつも同じように、大事なことだけを言葉にし、まっすぐなメロディを紡いできた。

    その孤独な戦いが5人を連れてきたのが、13000人が埋め尽くしたこの日の横浜アリーナだったのだろう。

    今日も5人は誠実に、目をそらすことなく、ひとつひとつの真実を刻み込んだ素晴らしいポップミュージックを放ち続けた。
    深い感動と、熱く肯定的なメッセージを残し、そしてどこか爽やかな去り際を見せる、潔いファイナルライブだった。

    まさに一つの役割を背負い続けてきたバンドが、その役目をまっとうしてみせた。
    そんなライブだった。
    かっこいいバンドだったなとあらためて思う。

    Aqua Timez、お疲れ様でした。
    またどこかで。
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