巨大ステージと巨大LED、繊細に構築された音のクオリティ。
そして、そんな完璧な状況で爆発のように鳴らされ続けるアンセムの数々。ロック名曲の数々。
ちょっとすげえなあ、これは本当にすごいライブだなと何度も感心してしまった。
甲子園の野外ライブは過去にいくつも例はないが、ロックシーンという話をするなら、文字通り、歴史的なライブだったはず。
曲のスケール、優れたメロディ、届きやすい言葉、輪郭のはっきりしたメッセージ。
すべてのパーツにおいて、この「ど真ん中」で戦い続けることはまったく容易なことじゃない。
しかし、MAN WITH A MISSIONはそれをデビュー以来一貫してやり続けてきた。
その明確なスタンスは、どこか目的化された先鋭性などより、何倍も「今」的な表現であったし、常にハンパない普遍性を持っていた。
そうやって、ロックとしてのエッジと、メッセージとしてのストレートさを同時に磨き続けてきた5匹の、圧倒的な勝利の夜、という瞬間が今夜の甲子園だった。
正しさはいつも真ん中にあって、勝負はそれをどこまで掘っていけるか、だ。
当たり前のことだとしても、マンウィズのライブを観ると、そんな当然の真理について、何度も繰り返し考えさせられる。
パーフェクトなロックコンサートだった。本当に、見事なライブだった。