宇多田ヒカル、12年ぶりのツアー初日を横浜アリーナで観て

宇多田ヒカル、12年ぶりのツアー初日を横浜アリーナで観て
いかなる感想もきっとどこかネタバレになってしまうだろうから多くは書かないが、たくさんのあまりに素晴らしい楽曲を聴きながら、この20年間、この楽曲たちを通して、僕たちは本当に、宇多田ヒカルのことをよく知ってきたんだなと思った。

それは宇多田ヒカルの曲にはいつも彼女自身がいる、というようなこととも少し違っていて、彼女が何に心を震わせ、何を考え、何にぶつかり、何を求めてきたのか、時代時代の琴線をそのまま受け取る行為が、宇多田ヒカルの歌を聴くことなのだと思う。

とても近いライブだった。
宇多田ヒカルはずっと目の前で、ずっと近くで、僕たちのよく知っている素晴らしい曲たちを誠実に歌っていった。
最高の才能を持ったアーティストに適した言葉かわからないが、これほど近くで宇多田ヒカルという人を伝えられるのはどうしてなのだろう。
ライブを観てこれまで感じたことのないとても不思議な感覚だった。

言葉にするのが難しいほどに豊かな音楽的体験だった。
忘れがたい夜だ。
小栁大輔の「にこにこちゅーんず」の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする