久しぶりにオレンジレンジのワンマンを観たが、これはもう横綱相撲と言ってもいいんじゃないか。
エンターテインメントのど真ん中を堂々と突き抜けていく、迷いのない素晴らしいライヴだった。
オレンジレンジの現在の実力と、新作『spark』の強さを再確認させてもらった。

もちろん楽しい。
もちろんかっこいい。
そして、とても真面目な、誠実なライヴ。
大人になった精神で音楽に誠実に向き合い、楽しみ楽しませ、そして、笑いと音とメッセージのすべてをバランスよく届けること。
エンターテインメントの黄金比率があるのだとしたら、今オレンジレンジのライヴはその理想的なバランスにもっとも近いもののひとつだと思う。
そして、最新作の『spark』はそんなエンターテインメント道に対する、５人からの最高の回答だったのだ、ということもあらためてよくわかった。
『spark』をしてバンド感の回帰、ということをぼくは原稿で何度も書いたが、実際は「回帰」というより、エンタメに対するさらなる攻めの姿勢の表明、オレンジレンジ流の王道の表明に近かったようだ。

話は逸れるが、前線の３人のMCはどこまで面白くなるのだろうか（笑）。
特にHIROKIの安定感と冴えはあまりに頼もしい。
CDJでは初日トップバッターという大役をお願いしているのだけど、今の５人なら見事に担いきってくれるだろう。
よろしく！