盛り下がる自民党総裁選のここが面白い

盛り下がる自民党総裁選のここが面白い

とにかくこのフレーズの連呼で乗り切ろうとする「全員野球」谷垣、
とにかくなんだか歯切れの悪さばかりが目立つ「新人」西村、
そして、とにかく筋金入りの「自民党嫌い」河野。
テレビ討論などで伝わってくるのは、
多方面に気を遣う谷垣と西村に比べたときの、河野のブチ切れ度だ。
その気分は先の総選挙での有権者と共通するものだけど、
ひとつだけ思うのは、なのになぜ河野は自民党にいるのだろう?という素朴な疑問だったりもするのだが、
昨日、その河野がまた面白いことを言った(朝日のちっちゃい記事だけど)。
曰く、「(派閥領袖らと)一致団結しろと言うのなら、渡辺喜美さんと一致団結したい」。
自民党を離党してみんなの党を結党した渡辺との提携に言及したのだ。

みんなの党は、渡辺が江田憲司らと結党した、「脱官僚政治」を旗印にする政党である。
こうなると弱るのは民主党だ。
というのは、民主党には「公務員の労組」が支持母体のひとつであるというアキレス腱があるからだ。
「脱官僚政治」に踏み込んでいけば、おのずと公務員そのものの雇用制度がイシュー化する。
一方、みんなの党にはそのようなリミットはない。

もし、それが実現するようだと、
民主党と「みんなの党と連携した新・自民党」の、どちらがより過激な「脱官僚政治」を掲げられるか、
濃淡が出てくる。
もちろん、そのためには本当に自民党がそこまで腹を括れるかにあるのだけど。
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