ビョーク『バイオフィリア』をまとめてみました

ビョーク『バイオフィリア』をまとめてみました

次第にその全貌が明らかになってきた、ビョークのニュー・プロジェクト『バイオフィリア』。それが単なる「音楽作品」を超えて、さまざまなメディアで展開し発展していく「体験」であることがビョーク本人の口からも明かされはじめているが、とはいえ、だからこそ、簡単には飲み込みにくいスケールとコンセプトを持ったプロジェクトということでちょっとぼーっとしてしまうので、いったん整理してみたいと思います。

以下、未明に配布されたプレス・リリースをもとに、整理。
まず、『バイオフィリア』は、マルチ・、メディア・プロジェクトであり、それは、スタジオ・アルバム、アプリ、HTML5を活用したウェブサイト、新しい楽器、ワーク・ショップから構成される。
次に、このプロジェクトは、アプリ開発者、科学者、作家、発明家、ミュージシャン、楽器製作者といったコラボレーターとの共同作業によるプロジェクトであり、テーマは、音楽と自然、そしてテクノロジーが出会うフィールド、その探求ということ。つまり、このテーマはビョークが長年追い求めてきたもの。糸口は、原子レベルから壮大な宇宙まで、音楽の構造と自然現象の間にある関係、にある。
昨日からスタートした、マンチェスター・インターナショナル・フェスティバルにおいて、ビョークは6回のショウを行うが、そのステージで新曲が披露。また、アプリや、発明された楽器の紹介も実施される。
『バイオフィリア』を構成する5つの要素は以下の通り。
スタジオ・アルバム
『バイオフィリア』は10曲を収録したスタジオ・アルバムの形で、今年後半に、デジタル、そしてフィジカルでのリリースが予定されている。この楽曲は、『バイオフィリア』アプリにも収録されてはいるが、教育的、そしてゲームを目的としたものとなっているため、アプリ版は必要最低限のものだけを装備した形の収録となっており、ミックスは、ダミアン・テイラーとビョークによって行われている。アルバムからのファースト・シングル“クリスタライン Crystalline,”は現在公開済。ビョークの長年のコラボレーターであり、革新的な映像製作者であるミシェル・ゴンドリーによって、ミュージック・ビデオが制作されている。

アプリ
『バイオフィリア』のアプリは、10のアプリの集まりとなっており、1つ1つがアルバム収録のそれぞれの楽曲のために作成されている。これらのアプリは、宇宙進化の中心となる‘mother アプリ’を通して、利用できるようになっており、ワン・リトル・インディアンを通じて、リリースが予定されている。このプラットフォームは3Dの銀河系の役目を果たし、最初のアプリは星座が出現し、その後次々と加わってゆく。
各アプリはそれぞれ(楽曲と関連性のある)テーマを持ち、音楽的な要素を兼ね備える。各アプリのコンテンツは次のようなものを含む:楽曲の科学的かつ音楽的な題材に基づいたインタラクティブなゲーム、楽曲のミュージカル・アニメーション、アニメーション化されたスコア、歌詞、そして学術論文:ゲームはその楽曲の音楽的な要素を操ることによって自分のバージョンを創りながら様々な音楽的機能を学ぶことが出来る。ミュージカル・アニメーションとアニメーション化されたスコアは、伝統的な方法と革新的な方法で視覚的に音楽を描くことが出来る。学術論文は各楽曲、各アプリのテーマが音楽的にどの様に実現したかを解説する。
『バイオフィリア』のアプリはビョークが自身により、今日業界において大活躍している革新的な10人のチームが選定され、彼等によって開発された。このチームはScott Snibbe StudioというGraviluxやBubble Harpの様なベストセラーのアプリのクリエーター、 Sim Cityや TouchPress(ElementsやSolar Systemの様な大ヒットアプリの開拓デザイナー)のクリエーター、数々のアウォード受賞歴のあるデザイナー達、アニメーター、プログラミングや暗号化のエキスパート達によって構成されている。

ライブ
『バイオフィリア』のライヴは、6月30日にマンチェスター・インターナショナル・フェスティバルで初めて公開され、その後、3年にわたり8つの都市で6週間におよぶレジデンシー・スタイルのライヴとして実施が予定されている。それぞれの都市で、ビョークは1週間に2回『バイオフィリア』のパフォーマンスを実施する際にアプリを使用しながらカスタムメードの楽器を演奏し、アプリの中にいる様な気分にさせる環境を創る予定だ。1週間の残りの日においては、会場で、現地の学校とコラボレーションをして様々な音楽授業が実施される。
ビョークはこのライヴにとてもユニークな楽器を発注した。これらの楽器を創ったチーム中にはイギリスの発明家や、アイスランドのオルガン職人、MIT Media Lab卒業者等がいる。楽器の中には4つの3mの振り子ハープが含まれており、振り子の揺れでストリングを引っ張るという動作により、楽曲の重力という題材を描写する。その他Sharpsichordという3mの巨大手押しオルゴール、midiによってコントロールされているパイプオルガン、セレスト(ブロンズで出来たガムラン・バーで出来たもの)、ツイン・ミュージカル・テスラコイル、ハング演奏者、アウォード受賞歴のあるアイスランド人女性の24ピース合唱団が含まれる。『バイオフィリア』のライヴは伝統的なライヴ会場でなく、特別に選ばれた場所やミュージーアム等において執り行われる。また、ビョークは観客に親密感を体験してもらう為に、ステージから観客席の距離を6m以下、キャパシティは2,000人以下の会場のみでパフォーマンスを行う予定である。

ドキュメンタリー
90分に及ぶ『バイオフィリア』プロジェクトのドキュメンタリーがPulse Filmsによって撮影されている。このドキュメンタリーによってビョークのこのプロジェクトに向けて様々な要素を積み重ねてゆく創造性に溢れたプロセスが観ることが出来る。ビョークのライヴ・リハーサル時の様子、スタジオでアルバム制作している様子、観察的な視点で撮られた映像、インタビューやこのプロジェクトが如何にして思い付かれ、実現に至ったかのデモンストレーションが収録されている。また、音楽と自然界の魅惑的なリレーションシップを発見することも出来る。そして、このドキュメンタリーのクライマックスはビョークのプロジェクトが明らかになる時―『バイオフィリア』のプレミア・ライヴ・パフォーマンスだ。ドキュメンタリーは『バイオフィリア』キャンペーンの後半に放映される予定。

ウェブサイト
ビョークのオフィシャル・サイトwww.bjork.comは、『バイオフィリア』のために、最新のHYML5の技術を利用して、リニューアルされた。このサイトは、他のアーティスト・サイトとはまったく違うアーティストサイトを味わえるように動画やインタラクティブなアプローチが実施されている。すべての要素を楽しめるように、また『バイオフィリア』のすべての情報の中心地として機能するよう、まるで実体験のように感じられる3Dの宇宙をイメージして制作されている


以上、まとめました。もう一回最初から読み直します。
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